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毎日のくらしで見つけたもの 

2008年5月よりスタート。 3人の子育てをしながら日々感じること、母の生活日記です。 過去のブログ「いきものいっぱい」2006年9月~2008年5月はリンクしています。 halのブックレビュー 「一冊の本から旅の世界へ」も更新中です。

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雪のまう京都

今日はYとお彼岸のお墓参りに新幹線で京都に行きました。
京都駅についてまず観光案内所で、市バス1日乗車券500円を購入しました。
そして岡崎道でバスを降りて黒谷さんへとむかいました。
朝から青空の見えるいいお天気でしたが、
お墓参りをしていると雪がちらちら舞いはじめました。
もうお彼岸だというのに、澄んだ空気のなかキリリと寒く真冬のように底冷えがします。
京都ですね。
お墓参りを終えてバス停まで歩いていると、目の前をバスが行ってしまいました。
次のバスを待つ間の寒いこと、震えていました。
清水道までバスに乗り、親戚の家に挨拶に行きました。
お昼は親戚の家の近くでフレンチをご馳走になりました。
つもる話をしながら、京都のフレンチに舌鼓を打ちました。
IMG_0602.jpg
その後バスに乗り、北野天満宮へむかいました。
受験の神様へ御礼参りです。
ちょうど梅苑が公開されていました。
北野天満宮は3度目ですが、
梅苑の公開の日と重なったのは初めてです。
紅、白、ピンク、しだれ梅と
色とりどりです。







IMG_0600.jpg
梅苑の入園料には、お茶とお菓子がつきます。
香梅煎茶と紅白の梅の焼印入り麩せんべい。
ちょっと一服です。









IMG_0607.jpg紙屋川沿いには、太閤秀吉が築いた、
御土居が残存しています。
御土居にも紅白の梅の木がずらりと並びます。
都随一の梅の名所で
昔の人はここで毛氈をひいて早春のお花見を
楽しんだそうです。
早春のお花見とは粋ですね。
今日は、春は名のみの風の寒さでした。






IMG_0614.jpg北野天満宮の本殿前にある梅の木、満開です。
梅苑の梅にもまして、美しく華やかに咲いていました。
そして天満宮から裏道を抜けて
今宮神社に向かう予定でした。
地図で方向だけを頼りに歩いていると、
細い路地が迷路のように入り組んだ住宅街に
迷い込んでしまいました。
ときどき西陣のはた織りの音が聞こえてきます。
脚には自信のある母ですが、日が暮れ、
また雪も舞いはじめ、見知らぬ地で迷子になり
だんだん心細くなってきました。




IMG_0616.jpgおじさんに道を訪ねると親切に教えてくれました。
「今宮神社はちょっと遠いよ。それなら
通りに出て46番のバスに乗ったほうがいい。」
なんとかバス停にたどり着いた頃には、
吹雪いていました。
時間もないし今日は今宮神社に行くのやめよう。
100%あきらめかけていると、Yが
「いま何時?間に合うよ。行こう!」と行ってくれました。
旅は道連れとは、このことです。
人っ子1人いない、雪の今宮神社です。




IMG_0618.jpg今宮神社の東門参道にある、あぶり餅。
これが食べたかったんです。
東門の参道はとても風情があって京都らしい。
門にむかってあぶり餅の店が2軒。
右側に「一和」 左側に「かざり屋」があります。
かざり屋さんに入りました。
炭火で香ばしく焼いた一口サイズのお餅に
白味噌の甘だれがかかってます。
1人前15本で500円。
京都でしか食べられない古の味。とってもおいしい。




IMG_0620.jpgおばちゃんが炭火であぶってます。
そして店先のむしろの上では、
お餅を丸めて竹串にさしています。
ずっと昔からかわらない京都の風景。
どちらも古いお店ですが、一和さんのほうは
平安時代からあると言われています。
Yのおかげて京都らしさが満喫できました。
ありがとう。






IMG_0622.jpg今宮神社で、あほけんさんを見るのを忘れたので、
あぶり餅を食べた後、戻ってみました。
体の弱いところをなおしてくれる不思議な石です。
石を軽く3回たたいて持ち上げて重いと感じ、
今度は願いごとを念じて石を軽く3回なでて、
持ち上げて、前より軽いと感じたら、
自分の弱いところが治るんだそうです。
母は、ひどい肩こりに悩まされています。
念じたら2回目は、心なしか軽く感じました。
阿呆賢さんの奇石です。




IMG_0623.jpg今日は、Yはクラスの卒業旅行で京都に1泊します。
夕方ホテルでみんなと合流することになっていました。
ホテルの近くの京都市役所前でYと別れました。
せっかくここまできたので、ひとり寺町を散策しました。
創業1717年、一保堂の本店です。
香ばしいほうじ茶をお土産に。








IMG_0624.jpg明治創業の京都で一番古い洋菓子屋さん、
村上開新堂ものぞいてみました。
なんだか宮沢賢治の小説にでてきそうな、
タイムスリップしたかのような洋菓子店です。
中はとても薄暗い。
店内の床はタイル貼りで天然石の柱があって、
古いガラスのショーウィンドーには、
昔のままのクッキーとロシアケーキがならんでいます。
缶入りクッキーは予約制で当日は手に入りません。
全国から注文が入るそうです。




ここは東京の名店、村上開新堂と暖簾わけしたお店。
どちらがもとかはわかりませんが、2店はすこぶる仲が悪いとのこと。
東京の千代田区にあるお店は一見さんお断り。どなたかの紹介がないと買えない敷居の高いお店です。
京都のお店は誰でも買うことができます。
素材を吟味したリッチな洋菓子があふれている今、
昔ながらの製法と味を守り続けているお店の存在自体に価値があります。
IMG_0625.jpgロシアケーキを数種、箱につめてもらいました。
包装もレトロな感じです。
ショーウィンドーのいちばん下には、
ずらりと予約の箱がならんでいました。
京都には、名前だけで売れるお店があります。
市バスで京都駅に出て、ひとり帰路につきました。
楽しかった。
次回のお墓参りの時には、どこに行こうかな。
京都を味わいつくすには、
まだまだ時間がかかりそうです。
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