あしたでおしまい
2010.10.30 |Category …未選択
まだ長者町会場を見ていなかったので
Yと一緒に出かけました。
長者町会場は繊維業界の不況で
空きビルになったビルや、取り壊しの決まったビル、
企業のビルのスペースを借りて作品を展示しています。
作品もそれぞれのビルに点在しているので、
歩いてまわります。長者町中がアートスペースに
なってる。この展示スタイル、斬新で面白い。
長者町繊維卸会館はレトロなビルの雰囲気が、そのまま作者の作品のインスピレーションとなっていました。
ビルと作品が一体化している感じがいい雰囲気です。
写真の作品は、浅井裕介 室内森/土の話 です。
裸電球のうす灯りと、外から入る自然光で、アジアの異国に迷い込んだかのように、それでいてどこか
懐かしくて落ち着ける不思議な空間でした。
ジュー・チュンリンの作品&映像も面白かったです。造形作品を作る過程が映像アニメーションになって
います。作者の空想の世界が膨らんで作品になっていく様子がとっても楽しい。
Yは長者町繊維卸会館をNO.1にランク付けしていました。
残念ながらこのビルはトリエンナーレ終了後、取り壊されてしまうそうです。
そしてスターネットジャパンビルの渡辺英司の作品にも、思わず歓声をあげてしまいました。
スターネットジャパンビルは、昔呉服屋さんだったそうです。吹き抜けの洒落たつくりで、
細い木造の階段を上った上階の倉の部分と屋上も展示スペースになっていました。
このビルは渡辺英司ワールドがいっぱいつまっていてわくわくしました。
隣のビルで、ウサギさんを見て、
中愛㈱の地下で映像を見ました。胸が苦しくなるような映像作品でした。
万勝S館を見て、猿カフェでランチをして、斉と公平太を見て、ゑびすビルを覘いて、
お土産にグルマンヴィタルでパンを買い、長者町ぶらっと歩きを楽しみました。
展示室に一歩足を踏み入れたら、
まるで砂糖菓子の夢の国みたい。
中央広小路ビルのこの作品を見るのに30分ほど
並びました。とても繊細な作品なので、
入場制限をしています。でも待った甲斐ありました。
靴を脱いで作品を間近に見ることができました。
パステルカラーの色あいがとってもかわいい。
東洋的なモチーフもあり、
盆石にも通じるものがあるなと感じました。
オーストラリア シドニーとバース出身の女性2人組 Pip&Pop の作品です。
もしかしたら彼女達は、日本のかわいいものが大好きなのかも?
今日は受験勉強の骨休め、Yと一緒にアートな1日でした。
Yは今日はすごく癒されたそうです。
大学に入ったら美術館めぐりを趣味にしようかな。
現代美術って、もっと難解で不気味なものというイメージがあったのですが、
こんなに楽しいアートもあるんですね。新しい発見でした。
トリエンナーレは、絵あり、造形あり、映像あり、感性に響く作品が盛りだくさん。
3年に一度の国際芸術祭が地元で開催されて幸運です。ありがとう。
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