ダチョウ夫人の夢
2011.04.17 |Category …ウォーキング
道の駅でダチョウのたまごを発見してからというもの、母はダチョウのことが気になってしょうがない。
調べてみたら、ダチョウは案外身近にひそんでいました。
今日は歩いてダチョウに会いに行ってきました。
そばかすバレリーナちゃんのママに声をかけたら、「いいですね~♪」のお返事。
今日はウォーキング日和です。
2人でお喋りしながら歩いたら、
あっという間に着いちゃった。
牧場みずの坂ウエストヒル
広い敷地内には、ポニー、ヤギ、羊がいます。
そして大きな牛舎もありました。
お母さんヤギと2匹の子ヤギ達が、
バリバリ音をたてながら草をはんでいました。
うちの庭の草も食べてくれたらなあ。
まきばの丘からは、住宅街が見晴らせます。
住宅街に隣接するこの丘だけは別世界。
まるでアルプスの少女ハイジの世界です。
ダチョウはどこかなと探してみると、
牛舎の奥にみーつけた。3匹います。
黒い羽根のオスが1匹とグレーの羽根のメスが2匹。
長い首にちょこんと小顔がのって、
まるでスーパーモデルのような歩き方です。。
すらりと伸びた美脚で、羽根をフワフワ、腰をフリフリ
させながら。気どってます。
どこか高貴な雰囲気を醸しだしながら。
羽根はジュリ扇のように素敵です。
この美脚に魅せられました。
すらりと伸びた脚に、美しい太腿。
そしてかぎ爪をもった脚は、
まるで恐竜の脚のようにかっこいい。
ほれぼれしました。
母はダチョウに興味津々。牧場のオーナーの
木下さんを質問攻めにしてしまいました。
「ダチョウは昔からほとんど進化していないんです。
まさに恐竜です。」
「宝塚の扇子は、ダチョウの羽根から作るんですよ。」
母のイメージ通りでした。
「ダチョウは時速60キロのスピードで走ります。アフリカのサバンナの生き物ですから。」
この牧場のダチョウは数年前に、北設楽郡からきたそうです。
なんと600羽のダチョウを飼育していた社長さんが急に亡くなって、そこから3羽譲り受けたそうです。
「オスとメスがいるってことは、赤ちゃんも産まれますか?」と聞くと
ま顔で、「飼いますか?」と聞かれてしまった。
ダチョウに魅せられた、ダチョウ夫人。
ダチョウを飼うのは、夢のなかだけ。
この牧場のダチョウは自然にまかせていて、1匹で年に50個の卵を産むそうです。
「年に50個も産めば充分でしょう。」と木下さん。
単純に計算して、週に1個の割合です。
そしてメスは2匹しかいないので、3~4日に1個の割合でしか市場にでないということかな。
卵を産むシーズンも限られているそうです。
あの道の駅で見た卵は、貴重な卵だったんだ。
木下さんは、「また産むから大丈夫ですよ。」とやさしく言って下さいました。
母はネットでリサーチしたのですが、
ダチョウの卵1個4000円、ダチョウの卵の殻1個2000円なんて出ていました。
ウエストヒル価格、ダチョウの卵1個2000円は破格値ですね。
ダチョウの卵1個で、にわとりの卵25個分だそうです。
これはおっきなカステラが作れそうですよ。
いつかダチョウの卵を手に入れようと決意しました。
木下さんはこの地でもう40年、牧場経営をしています。
昔は何もない山で牧場に続く道もなかったそうです。
宅地化が進んで11年前に、すぐ近くのこの丘に引っ越しました。
西のはずれだから、ウエストヒル。
昔は牛だけだったそうですが、引越してからは新しい街の人達と牧場が共生できるように、
羊、ヤギ、ウサギ、モルモットなどをペットとして飼い始めたそうです。
閉めてあった牛舎も、私達のために開けて
中を見せて下さいました。
なんと乳牛が50頭。
奥にはジャージー牛も数頭いるそうです。
ここは北海道?
斜にかまえた牛さんに、
「なによあんた。新顔ね。」とギロリとにらまれました。
そしてヤギ、ウサギ、モルモットもたくさん。
かわいい子牛と子ヤギもいました。
牛乳は朝晩ローリーがきて
名古屋牛乳に運んでいるそうです。
そしてここのジャージー牛のソフトクリームが、道の駅で食べられるそうですよ。
おいしそう!今度、食べてみなくちゃ。
搾り立てのお乳も飲んでみたかったけど、残念ながら牛乳の販売はしていませんでした。
今日はアルプスからアフリカのサバンナ、そして北海道へと、世界地図をかけめぐっちゃいました。
こんな身近な住宅街のなかに、今まで知らなかった新しい世界がありました。
楽しかった。
オーナーの木下さんは、とてもやさしい穏やかな人柄のおじさまです。
今日はありがとうございました。